主に雑談。キャプ画像はございませんm(_ _)m。
by fotomuzik
以前の記事
2009年 12月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
うつ病です(4)
 そうした安心感からか、僕は仕事に追われていました。
 しばらく前に契約社員から念願の正社員にしてもらえ、あるプロジェクトのをほぼすべて任され、必要であれば週末や祝日に仕事するのも厭いませんでした。自分が必要とされているという責任、または自分でなければできないというプライドが、そうさせていたのだと思います。

 けれども僕に正社員はしょせん縁遠いものなのかもしれません。
 やっと生活が安定すると思った矢先に、「事務所を開くから通勤して」と言われました。共働きで奥さんはふつうの外勤です。在宅で何年も過ごしていると、家事の一部分や子どもの世話は当然、僕の役割になります。
 通勤の業務命令に対して僕は、子どもの保育園の送り迎えも含めて通勤だけで往復4時間以上かかるとなると、とても無理です、働けても10時〜4時くらいです、と答えました。もちろん向こうはいい顔はしませんし、それなら事務所でできなかった仕事は家でやって、とも言われました。ちょうど夏休み前だったこともあり、そのまま悶々とした夏休みに入ることになります。一人で悩み、奥さんとも相談して出した結果は退職。そして休み明けに退職する旨を伝えました。
 もちろん自業自得です。根性が足りなかったせいもあります。僕はひどく落ち込みました。以前に派遣社員を辞めて求職活動をしたけれども、どこにも引っ掛からず、今の会社でやっと正社員になれたのに、みすみす自分からその地位を手放してしまった。自分は何てだめな人間なんだろう、と。朝早く重い気持ちで目が覚め、自殺する方法や場所を繰り返し考えていました。子どもを保育園に送って家に戻ると、仕事を始める前にひとしきり泣きました。泣かずには仕事に取りかかれないのです。アルコールがないと仕事ができなかったこともあります。ただ、子どもを残して自殺することはどうしてもできませんでした。

 そんな状態が一か月くらい続きましたが、会社のほうから、いきなり辞められても困るからフリーランスとして働いてくれ、仕事は優先的に回すから、と言われました。生活不安が少し払拭されたこともあり、何とかこのときはウツ状態は収まりました。しかし治ったわけではなく、ただ視界から消えただけだったのです。

 兆候はまず痛みとして表れました。ある日の朝、仕事に取りかかろうとして机に付いたら、肩・首・手に激痛が走り、マウスを持てないのです。キーボードを打つなんてもってのほか。そのときはまだ社員だったのですが、すぐに休暇を申し出て、近所の整形外科医でレントゲンを撮って診てもらいました。診察結果は…極度の肩こり…。病院に併設のリハビリセンターに通うよう言われました。朝から整形外科に集まってるのはほとんどが老人で、「きょうはあの人が来てないねぇ」などという、うんざりするような会話を聞きながら、それでもしばらく毎日がんばって通いました。“リハビリ”メニューは、機械であごを引っ張って首を伸ばす治療とマッサージ。機械のほうはいささか悲しい気持ちになりましたが、マッサージ(要するに肩揉み)は文句なく気持ちよかった。そのうち症状は緩和されてきたので、奥さんの肩こり解消に活かすべく、マッサージのテクニックだけ盗んで通院は勝手に止めました。

 次の兆候はふらつきで、かかりつけの内科へ。血液検査もしましたが、異常は見られず、何となく漢方薬を処方してもらいました。こちらは通院もせず、そのままほったらかしでした。

 次の身体的徴候は耳鼻咽喉科系。最初は耳鳴りでした。耳鳴りは当時始まったことではなく、ずいぶん昔から今まで、いつも甲高いキーンという音が鳴ってます。バンドをやっていたため必然的に大音量で音楽に接することが多く、そのキーンという音が気になるのは大音量で音楽を聴いたあとのことが多かったので、「これは沈黙の音なんだ」と勝手に思い込んでました。それがどうやら耳鳴りらしいと判明したのは、親友が同じ症状を訴えてたから。そこでようやく、これは病気なのか、とわかって、耳鼻科に行って聴力検査をしたものの、これも異常なし。耳あかだけ取ってもらって帰りました。

 最後の兆候は、だいぶうつ病らしくなってきます。嚥下困難です。実際には困難というほどではなかったんですが、唾液や食べ物を飲み込むときに何となく喉に引っ掛かる感じがある。ということでまた前述と同じ耳鼻科へ。こんどは鼻からカメラを入れられ、喉のようすを診てもらいました。唾液に多少粘りがあるものの、今回も異常なし。「これでも続くようなら咽頭ガンを疑ったほうがいいです」と、脅されて帰って来ました。

 とまあ、こんな感じで病院を渡り歩きました。何となく精神的な問題を疑い始めてはいましたが、精神科受診を勧めてくれたドクターはいませんでした(先生方を責めているのはありません。専門分野についてはうちの近所では評判のいいドクターばかりです)。かといって精神科受診もなかなか敷居が高く、そのまま忙殺されていました。僕のからだはいろんな不調を訴えつつも、何とか耐えてくれていたのです。

c0192984_19472547.jpg

[PR]
# by fotomuzik | 2009-02-26 19:33 | うつ病